尋常性乾癬の症状や薬・治療法は?福岡市中央区で診療可能な病院も!
ご無沙汰しております。
あっという間に、師走・・・(^_^;)
お蔭様で、クリニックも予約が殺到して、
年末ご予約がお取りできず、
お断りせざるを得ない状況で
ご予約がお取りできなかった皆様、
申し訳ございません<(_ _)>
今年最後の、お話は「尋常性乾癬」です。
尋常性乾癬とは?
皮膚の表面が炎症を
起こすことで生じる
慢性の角化性病変で、
乾癬患者さんの約70〜80%が、
尋常性乾癬です。
20代~30代に発症することが多く、
感染する病気ではありません。
皮膚症状の見た目や出現場所は、
個々によってさまざまですが、
頭皮や髪の生え際、肘、膝など
外的刺激を受けやすいところに
出やすいようです。
尋常性乾癬の症状は?
皮膚が赤くなる(紅斑)、
皮膚が盛り上がる(肥厚)、
銀白色のフケのようなもの(鱗屑)が
付着し、剥がれ落ちる症状がみられます。
初期の症状では、乾癬の確定診断は難しく、
特に頭皮の発疹の場合は、
脂漏性湿疹と診断され、
ステロイド外用薬を処方される
ケースが多いようです。
最初は数mm程度の小さな発疹から始まり、
次第に乾癬特有の赤く盛り上がった
発疹となります。
また、乾癬患者さんの40〜80%は、
爪にも乾癬の症状がみられ、
爪が先端から浮き上がって
白くみえたり、爪の表面に
凹凸ができたりします。
痒みの症状が出る患者さんは、
約半数の割合で、
程度は個人差があります。
尋常性乾癬の薬は?
塗り薬は副作用が少なく比較的安全です。
しかし薬剤によっては、
皮膚が薄く弱くなったり(皮膚萎縮)、
刺激感や発赤、喉が渇く、
脱力感、食欲不振などが、
出る人もいます。
自己判断で中止したり、
塗る量、回数、部位など
医師の指示を守りましょう。
症状の悪化や思わぬ副作用が
起こりうることもあります。
【外用薬】
●マーデュオックス
活性型ビタミン D3と
ステロイドの配合剤です。
活性型ビタミンD3誘導体は、
表皮角化細胞の
増殖を抑制し表皮肥厚を、
改善する作 用があります。
ステロイドは皮膚の炎症を
おさえる働きがあり、赤み、
はれ、かゆみなどの
症状を改善し ます。
【内服薬】
ビタミンA誘導体や
免疫抑制剤などですが、
中~重症度の症状の患者さんに
処方します。
昨年から新規内服薬、
『オテズラ®錠』が使用可能となりました。
オテズラ®錠は乾癬治療において、
免疫を調整する薬剤です。
オテズラ®錠は世界初の
経口PDE4を阻害剤で、
炎症反応を抑制します。
副作用として、悪心や下痢、
頭痛などが生じる場合がありますが、
腎障害は軽度で、比較的使用しやすい薬剤です。
尋常性乾癬の治療法は?
治療方法は大きく分けて、
●外用療法(塗り薬)
●光線療法(紫外線照射)
紫外線療法は、薬を外用(または内服)後、
波長の長い紫外線を照射する治療です。
近年では311 nm付近の紫外線(ナローバンドUVB)が
乾癬に有効であることが示されています。
ナローバンドUVBの照射が
可能になってからは薬外用(内服)も必要なく、
照射時間も短くなり、2017年現在は
このナローバンドUVB照射が
急速に普及しています。
また、難治の部位にはターゲット型の
エキシマライトなどによる照射を行うことで
全身の総紫外線照射量を
減らすことが可能です。
●内服療法(飲み薬)
●生物学的製剤(注射または点滴)
塗り薬や飲み薬などでは、
十分な効果がみられない患者さんには
「生物学的製剤」が用いられます。
生物学的製剤は乾癬を引き起こす、
サイトカインを直接抑制するため、
高い効果が期待できます。
生物学的製剤による治療は、
日本皮膚科学会が導入治療の
実施を認めた病院やクリニックでのみ
始めることができます。
治療開始前には、
生物学的製剤による副作用の
リスクが高くないかどうか、
事前にあらゆる検査などがあり、
事前の副作用対策を
しっかり実施した上で、
治療が開始されます。
症状や重症度は個人差があり、
各治療方法を組み合わせて
治療することが多くあります。
福岡市中央区で治療可能な病院
浜の町病院
http://www.hamanomachi.jp/shinryou/shinryouka/hifuka.html
桜坂皮ふ科クリニック
http://sakurazaka-hifuka.com/medical-info.html
ヒロクリニック
天神セントラルクリニック
Rパークサイド皮ふ科
皮ふ科形成外科和田クリニック
http://scuel.me/hospital/4011010636/
まとめ
皮膚疾患は、種類も多く
診断が難しいと思われます。
できれば、市販の塗り薬ではなく、
まずは皮ふ科へ受診してみましょう。
とはいうものの・・
実際、皮ふ科は混雑していて、
待ち時間も長く、
平日なかなか通院もしづらい方が、
多いと思います。
最近では、完全予約制の
皮ふ科や、日曜日受診できる
医院さんも増えつつあります。
年末年始、どこの医院さんも
混雑していて待ち時間は当たり前。
予約すら難しいのが現状。
ご自身の掛かりつけの、
皮ふ科を決めておかれると
よいのではないかと思います。