ファイアーアント(ヒアリ)に刺されたら(刺傷)?注意点と対処法。
皆さま~こんにちは!
昨日からお盆休みの方も多いのでは?
さて、少し前から話題になっている「ヒアリ」
とうとう、福岡市東区から発見されましたね!
ちょっと怖い~です。
夏休みということもあり、お出かけが多いシーズン。
海・山・スポーツなど外でのイベントの予定がある方も多いのでは?
万が一、ヒアリに刺されたらどうしよう!どうすれば?
と思われている方!
まみ姉のブログを閲覧されたら大丈夫ですよ~
もし刺傷した場合の対処法など専門的なお話をしていきますね。
目次
ヒアリ(ファイアーアント)とは?
外来ファイアーアントとはトフシアリ属(膜翅目)のうちの
数種を指す用語であり、そのうち最も広範囲に生息するのが
ヒアリ(Solenopsis invicta)です。
1930年代にブラジルからアラバマ州のMobileへと持ち込まれ、
その後急激に勢力を拡大し、
現在では少なくとも12の州の約124万㎞²に生息し、
最近、日本でも海外から輸入されたコンテナなどで発見されています。
ヒアリは攻撃的であり、侵入者があれば積極的に攻撃してきます。
アリ塚が荒らされると、群れをなし
腹部末端にある有毒器官で誰かれ構わず刺そうとします。
刺されると、痛みがあり、灼熱感を起こす刺傷を数秒間に数回
負わせることができるとのこと。
まず、下あごで皮膚をとらえた後に刺傷を負わせ、
下あごを中心に回転してさらに刺傷を加えます。
これにより特徴的な環状の膿疱が生じます。
ミツバチやスズメバチによる刺傷とは異なり、
ファイアーアント(ヒアリ)の毒液には溶血因子が含まれていて、
無菌性の病変が生じます。
まれですが、重篤なアナフィラキシーを生じることもあるそうです。
ファイアーアント(ヒアリ)の名称は、
暗赤色から褐色というアリの体色ではなく、
刺傷により生じる焼けるような猛烈な不快感に由来したものだそうです。
またファイアーアント(ヒアリ)は晩春から初夏が、
最も活動的で毒液が最も強力なので刺傷する人が多いそうです。
ヒアリに刺された時の症状について
焼けるような痛みを伴う刺傷を何回も受けており、
局所の腫脹、瘙痒、疼痛が生じます。
刺傷部位に最初は膨疹と紅斑が現れ、
24時間後には紅斑上に2mmほどの無菌性の丸い膿疱が形成されます。
これはファイアーアント(ヒアリ)による刺傷特有の症状といわれています。
ときには集簇してみられることもあったり、
広範囲に局所反応が生じることもあり、
腕や脚全体が侵されることもまれにあります。
刺傷部の外観は時間と共に変化していきますが、
1週間以内で膿疱が敗れ小さな痂皮あるいは表在性潰瘍が形成され、
そこから二次感染が起きることもあります。
ヒアリに刺されてからの皮膚変化(画像あり)
見えずらくてすみません。
A:左上段 刺傷から30分後
B:上段中 刺傷から1時間後
C:右上段 刺傷から24時間後
D:左下段 刺傷から72時間後
E:中下段 刺傷から1週間後
F:右下段 刺傷から1ヵ月後
ヒアリに刺されたらするべきこと
まずは病院を受診されてください。
診察後、血圧や全身性の蕁麻疹や紅斑、喘鳴など、
即時型全身性アレルギー反応(アナフィラキシー)の
徴候がないか確認します。
もし12~24時間以上経過してから受診された場合は、
アナフィラキシーは、ほぼ起きないとのこと。
そして冷却しながら圧迫して搔痒と灼熱感の軽減を図ります。
局所の反応が軽い場合は、外用ステロイドを処方します。
腫脹が著しい場合や、刺傷によるアレルギーを
うかがわせる症候があれば、内服薬や注射を行います。
ヒアリに刺されてしてはいけないこと
1.膿疱を破ってはいけません。
なぜかというと、膿疱は最初無菌状態なので、
破ってしまうことで感染のリスクが高くなるからです。
2.絶対に熱を与えないようにしてください。
3.最初に刺傷されて1時間は
アナフィラキシーが発生する可能性があるので
しっかり病院で観察を行ってもらい、帰宅すること。
まとめ
いかがでしたか?
しなければいけないことや、してはいけないことがわかれば
蜂に刺された時とあまり変わりはないですね!
自己判断せず病院に受診すれば、心配する必要はないと思います。
小さなお子様が外で遊ぶときは、運動靴を履かせたり、
長ズボン、長袖えを着るなど、ヒアリ対策して遊びに行きましょう。